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Yuumi Yoshida, 2008-07-13 23:00


h1. coLinux で作る 快適Ruby on Rails開発環境

質問などは、このページの一番下のコメント欄に書き込んで下さい。

h2. 対象者

  • Windows PC 上で快適に Ruby on Railsの開発がしたい人
  • CUI(コマンドライン)の好きな人
  • Linux(Unix)の基本的なコマンドや設定がわかる人、または Linux(Unix) を勉強したい人

h2. 参考資料

h2. インストール

h3. 準備しておくソフト

h3. coLinux インストール

  1. ネットを監視するセキュリティソフト(Notne, Macfee...)を OFF にする

!secure_off.png!

  1. http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=98788 から以下をダウンロード
  • coLinux本体: coLinux-0.7.2.exe
  • Ubuntu Linux イメージ : Ubuntu-6.06.1.ext3.1gb.bz2
  1. coLinux-0.7.1.exe を実行してインストール
  • Choose Components 画面では Root Filesystem image Download はチェックを外して下さい。
  • インストール場所は適当に設定して下さい。ここでは D:¥Program Files¥coLinux¥ にインストールしたとして書いています。
  1. Ubuntu-6.06.1.ext3.1gb.bz2 を適当な解凍ツールを使い、coLinuxをインストールしたディレクトリー(ここでは:¥Program Files¥coLinux¥)に解凍します。

  2. coLinux 設定ファイルを作成します。

  • D:¥Program Files¥coLinux¥xample.conf をコピーして D:¥Program Files¥coLinux¥ubuntu.conf という名前にします。
  • ubuntu.conf ファイルを以下のように変更します。(変更した行のみ書きます)

cobd0="c:¥coLinux¥root_fs"

cobd0="D:\Program Files\coLinux\Ubuntu-6.06.1.ext3.1gb"

ro

#ro

#mem=64

mem=256

eth0=slirp

eth0=tuntap

注意 mem= は coLinux のメモリー割り当てです。メモリーをたくさん積んでいるPCの場合は大きい方が良いかもしれません、
私が使っているPCはWindowsXP メモリー 1Gbyte のものです。

  1. DOSプロンプトを開き、coLinux を起動します > D: > cd ¥Proguram Files¥coLinux > colinux-daemon @ubuntu.conf

!dos.png!

  1. 設定に間違いが無ければ、 DOS 窓に上のようなメッセージが表示され、別ウィンドウに 以下のように coLinux が起動されます。

!coLinux.png, 375!

上のように、 ubuntu login: が表示されれば成功です。

h3. ネットワーク設定

ネットワーク構成ですが、coLinux にはPCとは別のセングメントを割り当てます。

coLinux と PC のネットワークの間は TAP-Win32 というドライバー(ブリッジソフト)が変換するので、coLinux と PC は通信が出来ます。

しかし coLiunx からインターネットにアクセスできません、そこでWindowsの「インターネットの共有」機能(NAT)を設定し、coLiunx からインターネットにアクセスできるようにします。

WindowsXP HOME Edition では、インターネットの共有で設定出来るアドレスは 192.168.0.1 に限られるので、今回は以下のように設定します。

  • coLinux : 192.168.0.2 (192.168.0.2 〜 192.168.0.254 なら変更可能)
  • TAP-Win32: 192.168.0.1

また、PC 、インタネット接続のルーターは以下のアドレスになっているとして書きます。

  • PC : 192.168.1.12
  • ルーター: 192.168.1.1
  1. PC 側設定 coLinuxが立ち上がった時点で、ネットワーク接続を表示すると以下のように、TAP-Win32 Adapter とうローカルエリア接続があります。 ここでは「ローカルエリア接続 3」になっていますが環境によって違う名前が付きます。

!net_list.png!

  1. TAP-Win32 Adapter のプロパティーを表示し、アドレスを 192.168.0.1 に設定します。

!net_prop1.png! !net_prop2.png!

  1. インターネットに接続されている接続(ここでは、ワイヤレスネットワーク接続)に「インターネット接続の共有」を設定します。 インターネットの共有はプロパティーの「詳細設定」タブにあります、 「インターネット接続の共有」のチェック と 「ホームネットワーク接続」に TAP-Win32 Adapterを選択します。

!net_prop3.png!

  1. coLinux console に root でログインします。パスワードは root です、インストールが終わったら変更しましょうね。

  2. ログインできたら、ネットワークの設定を変更します

cp /etc/network/interfaces /etc/network/interfaces.org ← 変更前のファイルはバックアップしておきましょう

vi /etc/network/interfaces

※※ iface eth0 inet static 以下を下のように変更します

iface eth0 inet static
address 192.168.0.2
broadcast 192.168.0.255
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.0.1

注意 coLinux console は英語キーボードの配列になっているので、記号がキーに書かれているのと違う文字が入ります );

  1. DNS(name server) の設定も変更します。通常のブローバンドルーターを使っている場合は、DNS はルータのIPアドレスです。

cp/etc/resolv.conf /etc/resolv.conf.org

vi /etc/resolv.conf

※※ ブローバンドルーターのIPアドレスを指定
nameserver 192.168.1.1

  1. ネットワークを設定

/etc/init.d/networking restart

  1. 確認、まずは自分(coLinux)にpingが届くこと

ping -c 3 192.168.0.2

PING 192.168.0.2 (192.168.0.2) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 192.168.0.2: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.155 ms
64 bytes from 192.168.0.2: icmp_seq=2 ttl=64 time=0.158 ms
64 bytes from 192.168.0.2: icmp_seq=3 ttl=64 time=0.161 ms

--- 192.168.0.2 ping statistics ---
3 packets transmitted, 3 received, 0%25 packet loss, time 2015ms
rtt min/avg/max/mdev = 0.155/0.158/0.161/0.002 ms

  1. OKなら TAP-Win32 にpingが届くことを確認

ping -c 3 192.168.0.1

以下省略

  1. OKなら PC にpingが届くことを確認

ping -c 3 192.168.1.12

以下省略

  1. OKなら ルーター にpingが届くことを確認

ping -c 3 192.168.1.1

以下省略

  1. OKなら ネット上のサイト にpingが届くことを確認

ping -c 3 mixi.jp

以下省略

h3. アカウント作成

  1. 自分のログイン用アカウントを作りましょう。ログイン名/パスワードは PC と同じにして下さい。

adduser taro ← ログイン名 trao を作成

Adding user @taro'...
Adding new group @taro' (1001).
Adding new user @taro' (1001) with group @taro'.
Creating home directory @/home/taro'.
Copying files from @/etc/skel'
Enter new UNIX password: ← パスワード
Retype new UNIX password: ← パスワード
passwd: password updated successfully
Changing the user information for taro
Enter the new value, or press ENTER for the default
Full Name []: ← Enter のみでよい
Room Number []:
Work Phone []:
Home Phone []:
Other []:
Is the information correct? [y/N] y ← Y を忘れずに

  1. sudo が使えるように設定します

vi /etc/sudoers

root ALL=(ALL) ALL
taro ALL=(ALL) ALL ← 自分のアカウントを rootと同様に追加

h3. いったん終了、coLinux の再起動

この辺でいったん、coLinux を終了してみましょう。

/sbin/shutdown -h 0

coLinux consoleにメッセージが数行表示され Power down と表示されたら 終了完了です。

coLinuxを起動した、DOSプロンプト上の colinux-daemon が終了しているはずです。

再起動は 以前と同じく

colinux-daemon @ubuntu.conf

h3. ターミナルエミュレータからのログイン

coLinux console はスクロールが出来ない、日本語キーに対応してないので、putty 等のターミナルエミュレータから coLinuxにログインします。
ログイン先は 192.168.0.2 です。 上で作成したアカウントでログインしてみましょう。

h3. Cコンパイラー等のインストール

モジュール等のインストールで必要になるCコンパイラー(gcc)等をインストールします。
インストールにはdebian(Ubuntuはdebianベースのlinux)の apt を使います。

$ sudo apt-get update ← インストーラの更新(?)
$ sudo apt-get install libc6-dev gcc make

途中で Install these packages without verification [y/N]? 等の確認がありますが y を入力して下さい。

h3. rubyのインストール

debian に用意されている ruby は 1.8.4 と少し古いですが、今回はこれを使ってみます。

$ sudo apt-get ruby1.8 rdoc1.8 ri1.8 libreadline-ruby1.8 irb1.8 ruby1.8-dev
$ sudo ln -s /usr/bin/ruby1.8 /usr/bin/ruby
$ ruby --version
ruby 1.8.4 (2005-12-24) [i486-linux]

h3. ソースからの rubyインストール(オプション)

最新のruby をインストールしたい場合は、ソースからインストールします。

$ mkdir Install
$ cd Install
$ sudo apt-get install zlib1g-dev libreadline5-dev libopenssl libopenssl-dev
$ wget ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/1.8/ruby-1.8.6-p111.tar.bz2
$ tar xvjf ruby-1.8.6-p111.tar.bz2
$ cd ruby-1.8.6-p111
$ ./configure
$ make
$ make test
$ sudo make install
$ ruby -v
ruby 1.8.6 (2007-09-24 patchlevel 111) [i686-linux]

h3. gem のインストール

$ mkdir Install
$ cd Install
$ wget http://rubyforge.org/frs/download.php/20989/rubygems-0.9.4.tgz
$ tar xvzf rubygems-0.9.4.tgz
$ cd rubygems-0.9.4
$ sudo ruby setup.rb
$ gem --version
0.9.4

h3. rake,rails のインストール

$ sudo gem install rake -y
$ rake --version
rake, version 0.8.1
$ sudo gem install rails -y
$ rails --version
Rails 2.1.0

h3. sqlite3 のインストール

$ sudo apt-get install sqlite3 libsqlite3-dev
$ sudo gem install sqlite3-ruby -- --with-sqlite3-include=/usr/include --with-sqlite3-lib=/usr/lib
Bulk updating Gem source index for: http://gems.rubyforge.org

$ sqlite3

SQLite version 3.2.8
Enter ".help" for instructions
sqlite> .exit

h3. samba のインストール(オプション)

ソースファイル等の作成・編集は Windows上のエディターで行いたい場合は samba を使って、coLinux上のディレクトリーを共有すると良いでしょう。

  1. samaba のインストール

$ sudo apt-get install samba

  1. samaba 用ログインの作成、 Windowsのログイン/パスワードで作成します。

$ sudo smbpasswd -a taro
New SMB password:
Retype new SMB password: ← パスワード
Added user taro. ← パスワード

  1. 設定ファイルの変更 $ sudo cp /etc/samba/smb.conf /etc/samba/smb.conf.org $ sudo vi /etc/samba/smb.conf

※※ 変更した行のみ書きます

workgroup = MSHOME

workgroup = EY-OFFICE.NET ← 自分の使っているworkgroupに合わせる

server string = %25h server (Samba, Ubuntu)

server string = coLinux server

;[homes]
; comment = Home Directories
; browseable = no

[homes]
comment = Home Directories
browseable = no

; writable = no

writable = yes

; create mask = 0600

create mask = 0644

; directory mask = 0700

directory mask = 0755

  1. Windows 側

!my_network.png!

h2. 質問

ご質問のある方は、"私のBlog":http://d.hatena.ne.jp/yuum3/comment?date=20080607#c にコメント願います。


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