coLinux で作る 快適Ruby on Rails開発環境¶
質問などは、このページの一番下のコメント欄に書き込んで下さい。
対象者¶
- Windows PC 上で快適に Ruby on Railsの開発がしたい人
- CUI(コマンドライン)の好きな人
- Linux(Unix)の基本的なコマンドや設定がわかる人、または Linux(Unix) を勉強したい人
参考資料¶
- WEB+DB PRESS Vol.40 「特集2 coLinux,Emacs,GNU screen,zsh[定番]Linux開発環境」 http://gihyo.jp/magazine/wdpress/archive/2007/vol40
インストール¶
準備しておくソフト¶
- タミナルエミュレータ (例 PuTTY http://yebisuya.dip.jp/Software/PuTTY/)
- bz2が扱える解凍ソフト(例 Lhaz http://www.chitora.jp/lhaz.html)
- エディタ (例 サクラエディタ http://sakura_editor.at.infoseek.co.jp/)
coLinux インストール¶
- ネットを監視するセキュリティソフト(Notne, Macfee...)を OFF にする
!secure_off.png!
- coLinux本体: coLinux-0.7.2.exe
- Ubuntu Linux イメージ : Ubuntu-6.06.1.ext3.1gb.bz2
- coLinux-0.7.1.exe を実行してインストール
- Choose Components 画面では Root Filesystem image Download はチェックを外して下さい。
- インストール場所は適当に設定して下さい。ここでは D:¥Program Files¥coLinux¥ にインストールしたとして書いています。
Ubuntu-6.06.1.ext3.1gb.bz2 を適当な解凍ツールを使い、coLinuxをインストールしたディレクトリー(ここでは:¥Program Files¥coLinux¥)に解凍します。
coLinux 設定ファイルを作成します。
- D:¥Program Files¥coLinux¥xample.conf をコピーして D:¥Program Files¥coLinux¥ubuntu.conf という名前にします。
- ubuntu.conf ファイルを以下のように変更します。(変更した行のみ書きます)
cobd0="c:¥coLinux¥root_fs" ↓ cobd0="D:\Program Files\coLinux\Ubuntu-6.06.1.ext3.1gb" ro ↓ #ro #mem=64 ↓ mem=256 eth0=slirp ↓ eth0=tuntap
**注意** mem= は coLinux のメモリー割り当てです。メモリーをたくさん積んでいるPCの場合は大きい方が良いかもしれません、 私が使っているPCはWindowsXP メモリー 1Gbyte のものです。
- DOSプロンプトを開き、coLinux を起動します
> D: > cd ¥Proguram Files¥coLinux > colinux-daemon @ubuntu.conf
!dos.png!
- 設定に間違いが無ければ、 DOS 窓に上のようなメッセージが表示され、別ウィンドウに 以下のように coLinux が起動されます。
!coLinux.png!
上のように、 ubuntu login: が表示されれば成功です。
ネットワーク設定¶
ネットワーク構成ですが、coLinux にはPCとは別のセングメントを割り当てます。
coLinux と PC のネットワークの間は TAP-Win32 というドライバー(ブリッジソフト)が変換するので、coLinux と PC は通信が出来ます。
しかし coLiunx からインターネットにアクセスできません、そこでWindowsの「インターネットの共有」機能(NAT)を設定し、coLiunx からインターネットにアクセスできるようにします。
WindowsXP HOME Edition では、インターネットの共有で設定出来るアドレスは 192.168.0.1 に限られるので、今回は以下のように設定します。
- coLinux : 192.168.0.2 (192.168.0.2 〜 192.168.0.254 なら変更可能)
- TAP-Win32: 192.168.0.1
また、PC 、インタネット接続のルーターは以下のアドレスになっているとして書きます。
- PC : 192.168.1.12
- ルーター: 192.168.1.1
- PC 側設定
coLinuxが立ち上がった時点で、ネットワーク接続を表示すると以下のように、TAP-Win32 Adapter とうローカルエリア接続があります。
ここでは「ローカルエリア接続 3」になっていますが環境によって違う名前が付きます。
!net_list.png!
- TAP-Win32 Adapter のプロパティーを表示し、アドレスを 192.168.0.1 に設定します。
!net_prop1.png!
!net_prop2.png!
- インターネットに接続されている接続(ここでは、ワイヤレスネットワーク接続)に「インターネット接続の共有」を設定します。
インターネットの共有はプロパティーの「詳細設定」タブにあります、
「インターネット接続の共有」のチェック と 「ホームネットワーク接続」に TAP-Win32 Adapterを選択します。
!net_prop3.png!
coLinux console に root でログインします。パスワードは root です、インストールが終わったら変更しましょうね。
ログインできたら、ネットワークの設定を変更します
# cp /etc/network/interfaces /etc/network/interfaces.org ← 変更前のファイルはバックアップしておきましょう # vi /etc/network/interfaces ※※ iface eth0 inet static 以下を下のように変更します iface eth0 inet static address 192.168.0.2 broadcast 192.168.0.255 netmask 255.255.255.0 gateway 192.168.0.1
注意 coLinux console は英語キーボードの配列になっているので、記号がキーに書かれているのと違う文字が入ります );
- DNS(name server) の設定も変更します。通常のブローバンドルーターを使っている場合は、DNS はルータのIPアドレスです。
# cp/etc/resolv.conf /etc/resolv.conf.org # vi /etc/resolv.conf ※※ ブローバンドルーターのIPアドレスを指定 nameserver 192.168.1.1
- ネットワークを設定
# /etc/init.d/networking restart
- 確認、まずは自分(coLinux)にpingが届くこと
# ping -c 3 192.168.0.2 PING 192.168.0.2 (192.168.0.2) 56(84) bytes of data. 64 bytes from 192.168.0.2: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.155 ms 64 bytes from 192.168.0.2: icmp_seq=2 ttl=64 time=0.158 ms 64 bytes from 192.168.0.2: icmp_seq=3 ttl=64 time=0.161 ms --- 192.168.0.2 ping statistics --- 3 packets transmitted, 3 received, 0% packet loss, time 2015ms rtt min/avg/max/mdev = 0.155/0.158/0.161/0.002 ms
- OKなら TAP-Win32 にpingが届くことを確認
# ping -c 3 192.168.0.1 以下省略
- OKなら PC にpingが届くことを確認
# ping -c 3 192.168.1.12 以下省略
- OKなら ルーター にpingが届くことを確認
# ping -c 3 192.168.1.1 以下省略
- OKなら ネット上のサイト にpingが届くことを確認
# ping -c 3 mixi.jp 以下省略
アカウント作成¶
- 自分のログイン用アカウントを作りましょう。ログイン名/パスワードは PC と同じにして下さい。
# adduser taro ← ログイン名 trao を作成 Adding user @taro'... Adding new group @taro' (1001). Adding new user @taro' (1001) with group @taro'. Creating home directory @/home/taro'. Copying files from @/etc/skel' Enter new UNIX password: ← パスワード Retype new UNIX password: ← パスワード passwd: password updated successfully Changing the user information for taro Enter the new value, or press ENTER for the default Full Name []: ← Enter のみでよい Room Number []: Work Phone []: Home Phone []: Other []: Is the information correct? [y/N] y ← Y を忘れずに
- sudo が使えるように設定します
# vi /etc/sudoers root ALL=(ALL) ALL taro ALL=(ALL) ALL ← 自分のアカウントを rootと同様に追加
いったん終了、coLinux の再起動¶
この辺でいったん、coLinux を終了してみましょう。
# /sbin/shutdown -h 0
coLinux consoleにメッセージが数行表示され Power down と表示されたら 終了完了です。
coLinuxを起動した、DOSプロンプト上の colinux-daemon が終了しているはずです。
再起動は 以前と同じく
colinux-daemon @ubuntu.conf
ターミナルエミュレータからのログイン¶
coLinux console はスクロールが出来ない、日本語キーに対応してないので、putty 等のターミナルエミュレータから coLinuxにログインします。
ログイン先は 192.168.0.2 です。 上で作成したアカウントでログインしてみましょう。
Cコンパイラー等のインストール¶
モジュール等のインストールで必要になるCコンパイラー(gcc)等をインストールします。
インストールにはdebian(Ubuntuはdebianベースのlinux)の apt を使います。
$ sudo apt-get update ← インストーラの更新(?) $ sudo apt-get install libc6-dev gcc make
途中で Install these packages without verification [y/N]? 等の確認がありますが y を入力して下さい。
rubyのインストール¶
debian に用意されている ruby は 1.8.4 と少し古いですが、今回はこれを使ってみます。
$ sudo apt-get ruby1.8 rdoc1.8 ri1.8 libreadline-ruby1.8 irb1.8 ruby1.8-dev $ sudo ln -s /usr/bin/ruby1.8 /usr/bin/ruby $ ruby --version ruby 1.8.4 (2005-12-24) [i486-linux]
ソースからの rubyインストール(オプション)¶
最新のruby をインストールしたい場合は、ソースからインストールします。
$ mkdir Install $ cd Install $ sudo apt-get install zlib1g-dev libreadline5-dev libopenssl libopenssl-dev $ wget ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/1.8/ruby-1.8.6-p111.tar.bz2 $ tar xvjf ruby-1.8.6-p111.tar.bz2 $ cd ruby-1.8.6-p111 $ ./configure $ make $ make test $ sudo make install $ ruby -v ruby 1.8.6 (2007-09-24 patchlevel 111) [i686-linux]
gem のインストール¶
$ mkdir Install $ cd Install $ wget http://rubyforge.org/frs/download.php/20989/rubygems-0.9.4.tgz $ tar xvzf rubygems-0.9.4.tgz $ cd rubygems-0.9.4 $ sudo ruby setup.rb $ gem --version 0.9.4
rake,rails のインストール¶
$ sudo gem install rake -y $ rake --version rake, version 0.8.1 $ sudo gem install rails -y $ rails --version Rails 2.1.0
sqlite3 のインストール¶
$ sudo apt-get install sqlite3 libsqlite3-dev $ sudo gem install sqlite3-ruby -- --with-sqlite3-include=/usr/include --with-sqlite3-lib=/usr/lib Bulk updating Gem source index for: http://gems.rubyforge.org $ sqlite3 SQLite version 3.2.8 Enter ".help" for instructions sqlite> .exit
samba のインストール(オプション)¶
ソースファイル等の作成・編集は Windows上のエディターで行いたい場合は samba を使って、coLinux上のディレクトリーを共有すると良いでしょう。
- samaba のインストール
$ sudo apt-get install samba
- samaba 用ログインの作成、 Windowsのログイン/パスワードで作成します。
$ sudo smbpasswd -a taro New SMB password: Retype new SMB password: ← パスワード Added user taro. ← パスワード
- 設定ファイルの変更
$ sudo cp /etc/samba/smb.conf /etc/samba/smb.conf.org $ sudo vi /etc/samba/smb.conf ※※ 変更した行のみ書きます workgroup = MSHOME ↓ workgroup = EY-OFFICE.NET ← 自分の使っているworkgroupに合わせる server string = %h server (Samba, Ubuntu) ↓ server string = coLinux server ;[homes] ; comment = Home Directories ; browseable = no ↓ [homes] comment = Home Directories browseable = no ; writable = no ↓ writable = yes ; create mask = 0600 ↓ create mask = 0644 ; directory mask = 0700 ↓ directory mask = 0755
- Windows 側
!my_network.png!
質問¶
ご質問のある方は、"私のBlog":http://d.hatena.ne.jp/yuum3/comment?date=20080607#c にコメント願います。
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Yuumi Yoshida さんが9年以上前に更新 · 27件の履歴