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リビジョン 13 (Yuumi Yoshida, 2007-11-18 22:17) → リビジョン 14/27 (Yuumi Yoshida, 2007-11-18 23:18)

= coLinux で作る 快適Ruby on Rails開発環境 = 

 質問などは、このページの一番下のコメント欄に書き込んで下さい。 

 == 対象者 == 

  * Windows PC 上で快適に Ruby on Railsの開発がしたい人 
  * CUI(コマンドライン)の好きな人 Linux(Unix)の基本的なコマンドや設定がわかる人 
  * Linux(Unix)の基本的なコマンドや設定がわかる人、または Linux(Unix) を勉強したい人 CUI(コマンドライン)の好きな人 


 == 参考資料 == 

  * WEB+DB PRESS Vol.40    「特集2 coLinux,Emacs,GNU screen,zsh[定番]Linux開発環境」 http://gihyo.jp/magazine/wdpress/archive/2007/vol40 

 == インストール == 

 === 準備しておくソフト === 
  * タミナルエミュレータ (例 PuTTY    http://yebisuya.dip.jp/Software/PuTTY/) 
  * bz2が扱える解凍ソフト(例 Lhaz http://www.chitora.jp/lhaz.html) 
  * エディタ (例 サクラエディタ http://sakura_editor.at.infoseek.co.jp/) 

 === coLinux インストール === 

  1.    ネットを監視するセキュリティソフト(Notne, Macfee...)を OFF にする 

   [[Image(secure_off.png, 375)]] 

  2. http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=98788 から以下をダウンロード 
   * coLinux本体:    coLinux-0.7.1.exe  
   * Ubuntu Linux イメージ :    Ubuntu-6.06.1.ext3.1gb.bz2 
 
  3. coLinux-0.7.1.exe を実行してインストール 
   * Choose Components 画面では    '''Root Filesystem image Download'''    はチェックを外して下さい。 
   * インストール場所は適当に設定して下さい。ここでは '''D:¥Program Files¥coLinux¥''' にインストールしたとして書いています。 

  4.    Ubuntu-6.06.1.ext3.1gb.bz2 を適当な解凍ツールを使い、coLinuxをインストールしたディレクトリー(ここでは:¥Program Files¥coLinux¥)に解凍します。 

  5. coLinux 設定ファイルを作成します。 
    i. D:¥Program Files¥coLinux¥xample.conf をコピーして D:¥Program Files¥coLinux¥ubuntu.conf という名前にします。 
    i.    ubuntu.conf ファイルを以下のように変更します。(変更した行のみ書きます) 
 {{{ 
 cobd0="c:¥coLinux¥root_fs" 
    ↓ 
 cobd0="D:\Program Files\coLinux\Ubuntu-6.06.1.ext3.1gb" 

 ro 
    ↓ 
 #ro 

 #mem=64 
    ↓ 
 mem=256   

 eth0=slirp 
    ↓ 
 eth0=tuntap 
 }}} 
     '''注意''' mem= は coLinux のメモリー割り当てです。メモリーをたくさん積んでいるPCの場合は大きい方が良いかもしれません、 
      私が使っているPCはWindowsXP メモリー 1Gbyte のものです。 

  6. DOSプロンプトを開き、coLinux を起動します 
 {{{ 
 > D: 
 > cd ¥Proguram Files¥coLinux 
 > colinux-daemon @ubuntu.conf 
 }}} 

   [[Image(dos.png, 375)]] 

  7.    設定に間違いが無ければ、 DOS 窓に上のようなメッセージが表示され、別ウィンドウに 以下のように coLinux が起動されます。 

    [[Image(coLinux.png, 375)]] 

    上のように、 '''ubuntu login:''' が表示されれば成功です。 


 === ネットワーク設定 === 

 ネットワーク構成ですが、coLinux にはPCとは別のセングメントを割り当てます。[[BR]] 
 coLinux と PC のネットワークの間は TAP-Win32 というドライバー(ブリッジソフト)が変換するので、coLinux と PC は通信が出来ます。[[BR]] 
 しかし coLiunx からインターネットにアクセスできません、そこでWindowsの「インターネットの共有」機能(NAT)を設定し、coLiunx からインターネットにアクセスできるようにします。 

 WindowsXP HOME Edition では、インターネットの共有で設定出来るアドレスは 192.168.0.1 に限られるので、今回は以下のように設定します。 
  *    coLinux : 192.168.0.2         (192.168.0.2 〜 192.168.0.254 なら変更可能) 
  * TAP-Win32: 192.168.0.1 

 また、PC 、インタネット接続のルーターは以下のアドレスになっているとして書きます。 
  * PC : 192.168.1.12 
  * ルーター:    192.168.1.1   

  1. PC 側設定 
    coLinuxが立ち上がった時点で、ネットワーク接続を表示すると以下のように、TAP-Win32 Adapter とうローカルエリア接続があります。[[BR]]ここでは「ローカルエリア接続 3」になっていますが環境によって違う名前が付きます。 

   [[Image(net_list.png, 260)]] 

  2.    TAP-Win32 Adapter のプロパティーを表示し、アドレスを 192.168.0.1 に設定します。 

   [[Image(net_prop1.png, 260)]]     [[Image(net_prop2.png, 260)]] 

  3. インターネットに接続されている接続(ここでは、ワイヤレスネットワーク接続)に「インターネット接続の共有」を設定します。 [[BR]]インターネットの共有はプロパティーの「詳細設定」タブにあります、[[BR]] 「インターネット接続の共有」のチェック と 「ホームネットワーク接続」に TAP-Win32 Adapterを選択します。 

   [[Image(net_prop3.png, 260)]] 

  4. coLinux console に root でログインします。パスワードは root です、インストールが終わったら変更しましょうね。 

  5. ログインできたら、ネットワークの設定を変更します 
 {{{ 
 # cp /etc/network/interfaces /etc/network/interfaces.org     ← 変更前のファイルはバックアップしておきましょう 
 # vi /etc/network/interfaces 

  ※※    iface eth0 inet static 以下を下のように変更します   

 iface eth0 inet static 
    address 192.168.0.2 
    broadcast 192.168.0.255 
    netmask 255.255.255.0 
    gateway 192.168.0.1 
 }}}  

  '''注意''' coLinux console は英語キーボードの配列になっているので、記号がキーに書かれているのと違う文字が入ります ^^); 

  6. DNS(name server) の設定も変更します。通常のブローバンドルーターを使っている場合は、DNS はルータのIPアドレスです。 
 {{{ 
 # cp/etc/resolv.conf /etc/resolv.conf.org  
 # vi /etc/resolv.conf 

  ※※ ブローバンドルーターのIPアドレスを指定 
 nameserver 192.168.1.1 
 }}} 

  7. ネットワークを設定 
 {{{ 
 # /etc/init.d/networking restart 
 }}} 

  8. 確認、まずは自分(coLinux)にpingが届くこと 
 {{{ 
 # ping -c 3 192.168.0.2 
 PING 192.168.0.2 (192.168.0.2) 56(84) bytes of data. 
 64 bytes from 192.168.0.2: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.155 ms 
 64 bytes from 192.168.0.2: icmp_seq=2 ttl=64 time=0.158 ms 
 64 bytes from 192.168.0.2: icmp_seq=3 ttl=64 time=0.161 ms 

 --- 192.168.0.2 ping statistics --- 
 3 packets transmitted, 3 received, 0%25 packet loss, time 2015ms 
 rtt min/avg/max/mdev = 0.155/0.158/0.161/0.002 ms 
 }}} 

  9. OKなら TAP-Win32 にpingが届くことを確認 
 {{{ 
 # ping -c 3 192.168.0.1 
  以下省略 
 }}} 
  10. OKなら PC にpingが届くことを確認 
 {{{ 
 # ping -c 3 192.168.1.12 
  以下省略 
 }}} 
  11. OKなら    ルーター にpingが届くことを確認 
 {{{ 
 # ping -c 3 192.168.1.1 
  以下省略 
 }}} 
  12. OKなら ネット上のサイト にpingが届くことを確認 
 {{{ 
 # ping -c 3 mixi.jp 
  以下省略 
 }}} 


 === アカウント作成 === 

  1. 自分のログイン用アカウントを作りましょう。ログイン名/パスワードは PC と同じにして下さい。 
 {{{ 
 # adduser taro       ← ログイン名 trao を作成 
 Adding user `taro'... 
 Adding new group `taro' (1001). 
 Adding new user `taro' (1001) with group `taro'. 
 Creating home directory `/home/taro'. 
 Copying files from `/etc/skel' 
 Enter new UNIX password:                   ← パスワード 
 Retype new UNIX password:                ← パスワード 
 passwd: password updated successfully 
 Changing the user information for taro 
 Enter the new value, or press ENTER for the default 
	 Full Name []:                                         ← Enter のみでよい 
	 Room Number []:  
	 Work Phone []:  
	 Home Phone []:  
	 Other []:  
 Is the information correct? [y/N] y        ← Y を忘れずに 
 }}} 

  2. sudo が使えるように設定します 
 {{{ 
 # vi /etc/sudoers 
 root      ALL=(ALL) ALL 
 taro        ALL=(ALL) ALL       ←    自分のアカウントを rootと同様に追加 
 }}} 

 === いったん終了、coLinux の再起動 === 

 この辺でいったん、coLinux を終了してみましょう。 
 {{{ 
 # /sbin/shutdown -h 0 
 }}} 
 coLinux consoleにメッセージが数行表示され '''Power down''' と表示されたら 終了完了です。 

 coLinuxを起動した、DOSプロンプト上の colinux-daemon が終了しているはずです。 


 再起動は 以前と同じく 
 {{{ 
 colinux-daemon @ubuntu.conf 
 }}} 

 === ターミナルエミュレータからのログイン === 

 coLinux console はスクロールが出来ない、日本語キーに対応してないので、putty 等のターミナルエミュレータから coLinuxにログインします。 
 ログイン先は    192.168.0.2 です。 上で作成したアカウントでログインしてみましょう。 

 === Cコンパイラー等のインストール === 

 モジュール等のインストールで必要になるCコンパイラー(gcc)等をインストールします。[[BR]]インストールにはdebian(Ubuntuはdebianベースのlinux)の '''apt''' を使います。 

 {{{ 
 $ sudo apt-get update      ← インストーラの更新(?) 
 $ sudo apt-get install libc6-dev gcc make  
 }}} 
 途中で ''Install these packages without verification [y/N]?'' 等の確認がありますが '''y''' を入力して下さい。 


 === rubyのインストール === 

 debian に用意されている ruby は 1.8.4 と少し古いですが、今回はこれを使ってみます。 
 {{{ 
 $ sudo apt-get ruby1.8 rdoc1.8 ri1.8 libreadline-ruby1.8 irb1.8 ruby1.8-dev 
 $ sudo ln -s /usr/bin/ruby1.8 /usr/bin/ruby 
 $ ruby --version 
 ruby 1.8.4 (2005-12-24) [i486-linux] 
 }}} 

 === ソースからの rubyインストール(オプション) === 

 最新のruby をインストールしたい場合は、ソースからインストールします。 
 {{{ 
 $ mkdir Install 
 $ cd Install 
 $ sudo apt-get install zlib1g-dev libreadline5-dev 
 $ wget ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/1.8/ruby-1.8.6-p111.tar.bz2 
 $ tar xvjf ruby-1.8.6-p111.tar.bz2 
 $ cd ruby-1.8.6-p111 
 $ ./configure 
 $ make  
 $ make test 
 $ sudo make install 
 $ ruby -v 
 ruby 1.8.6 (2007-09-24 patchlevel 111) [i686-linux] 
 }}} 

 === gem のインストール === 

 {{{ 
 $ mkdir Install 
 $ cd Install 
 $ wget http://rubyforge.org/frs/download.php/20989/rubygems-0.9.4.tgz 
 $ tar xvzf rubygems-0.9.4.tgz 
 $ cd rubygems-0.9.4 
 $ sudo ruby setup.rb 
 $ gem --version 
 0.9.4 
 }}} 

 === rake,rails のインストール === 

 {{{ 
 $ sudo gem install rake -y 
 $ rake --version 
 rake, version 0.7.3 
 $ sudo gem install rails -y 
 $ rails --version 
 Rails 1.2.5 
 }}} 

 === sqlite3 のインストール === 

 {{{ 
 $ sudo apt-get install sqlite3 libsqlite3-dev 
 $ sudo gem install sqlite3-ruby -- --with-sqlite3-include=/usr/include --with-sqlite3-lib=/usr/lib 
 Bulk updating Gem source index for: http://gems.rubyforge.org 
 Select which gem to install for your platform (i486-linux) 
  1. sqlite3-ruby 1.2.1 (mswin32) 
  2. sqlite3-ruby 1.2.1 (ruby) 
  3. sqlite3-ruby 1.2.0 (mswin32) 
  4. sqlite3-ruby 1.2.0 (ruby) 
  5. Skip this gem 
  6. Cancel installation 
 > 2                                                ← 最新のruby版を選択 

 $ sqlite3    
 SQLite version 3.2.8 
 Enter ".help" for instructions 
 sqlite> .exit 
 }}} 

 === samba のインストール(オプション) === 

 ソースファイル等の作成・編集は Windows上のエディターで行いたい場合は samba を使って、coLinux上のディレクトリーを共有すると良いでしょう。 

  1. samaba のインストール 
 {{{ 
 $ sudo apt-get install samba 
 }}} 
  2. samaba 用ログインの作成、 Windowsのログイン/パスワードで作成します。 
 {{{ 
 $ sudo smbpasswd -a taro 
 New SMB password: 
 Retype new SMB password:        ← パスワード 
 Added user taro.                          ← パスワード 
 }}}  
  3. 設定ファイルの変更 
 {{{ 
 $ sudo cp /etc/samba/smb.conf /etc/samba/smb.conf.org 
 $ sudo vi /etc/samba/smb.conf 

  ※※    変更した行のみ書きます 

 workgroup = MSHOME 
     ↓ 
 workgroup = EY-OFFICE.NET     ← 自分の使っているworkgroupに合わせる 

 server string = %25h server (Samba, Ubuntu) 
     ↓ 
 server string = coLinux server 

 ;[homes] 
 ;     comment = Home Directories 
 ;     browseable = no 
      ↓ 
 [homes] 
    comment = Home Directories 
    browseable = no 

 ;     writable = no 
      ↓ 
     writable = yes 

 ;     create mask = 0600 
      ↓ 
     create mask = 0644 


 ;     directory mask = 0700 
      ↓ 
     directory mask = 0755 

 }}} 
  4. Windows 側  

   [[Image(my_network.png, 360)]] 


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